2008.2.11 Sankei-en park 三渓園

暖かな春の陽ざしに誘われて梅の名所である三渓園にでかけました。本牧の先にありますので、普通は横浜駅か磯子駅からバスで行くのですが、 時間があったのでJR山手駅から歩いてみました。撮影しながらだと一時間くらいかかりますが、普通は40分くらいの距離だと思います。
いつもは絞り開放の写真ばかりですが、本日はほとんどの写真をF=5.6で撮影してみました。

Camera: EOS 10D
COOKE ANASTIGMAT FOR TECHNICOLOR 35MM f/2
Hugo Meyer & Co-Gorlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm
Summarex f=8,5cm 1:1,5 Ernst Leitz Wetzlar


COOKE ANASTIGMAT FOR TECHNICOLOR 35MM f/2

これらの写真はF=2.0 ISO100 だとシャッターは1/4000秒あたりでして、このレンズ本来の使い方ではないですね。 多分晴天の屋外においては絞って使うように設計されているはずです。なので、設計者の意図に沿って、今日は絞って撮影することにしました。 ただし、自動絞りではないため、あまり絞るとファインダーが暗くてピント合わせができないため、F=5.6に固定しました。 そもそもこのレンズはレンズをカメラからはずさないと絞りが変えられないので、誤って絞りを変えることがなく好都合です。


F=5.6, Right: Pixel crop

F=5.6, Center: Pixel crop of center, Right: Pixel crop of top left corner
最後の写真は10Dの画面左上も拡大しています。中心はシャープですが、F=5.6でも周辺はまだ甘いですね。これは逆望遠の場合しかたないですね。 短焦点レンズと違い、マスターレンズの焦点距離が長く、後玉から光が平行に出てくるので、後玉の大きさ以上のイメージサークルを得る ことはできないようです。


F=5.6
F=5.6に絞るとシャープになりますが、柔らかさを残しており、コントラストが高すぎないため、使いやすいです。 しかし、映画では標準レンズの画角となる35mmを逆望遠で作らなければならないテクニカラーは、 当時の広角レンズに非常に厳しい要求をつきつけたものと思われます。当時、ハリウッドで映画用のレンズとして人気の 高かったスピードパンクロを設計したテーラーホブソンのリーにこの難しいレンズの設計が依頼されたのだと思います。 良くここまで画質を追い込めたものだと感心します。その後のアンジェニューをはじめとする一眼レフ用逆望遠レンズの元になったと思われるレンズです。

逆望遠レンズというのは至って簡単な構造でして、普通のレンズの前に大きなワイドコンバーターを置いただけです。 コンパクトデジカメにワイドコンバータと取り付けたのと全く同じです。そういう意味ではワイコンの元祖とも言えます。


Hugo Meyer & Co-Gorlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm

F=1.5 Right:Pixel crop
これらは絞り開放ですが、以下の写真はすべてF=5.6で撮影しました。絞った時のKino Plasmat 1.5/7.5cmの描写です。












F=5.6, Right: Piexel crop
すばらしいです。開放だけで使うのはもったいないレンズですので、今後絞った使い方も研究してみたいと思います。


F=5.6
コーティングはされていませんが、逆光でもちゃんとハレ切りすれば大丈夫です。 ど逆光の場合、深いフードが逆効果になる場合があるので注意が必要です。フードの下の面に反射した光がレンズに入ってしまうためです。 起毛してあってもダメです。この場合、フードの下の面に光が当たらないようにハレ切りしなければなりません。 上半分しかないフードというのは試したことはありませんが、多分有効なのではないかと思います。
クローズアップには中間リングを使っています。


Summarex f=8,5cm 1:1,5 Ernst Leitz Wetzlar

F=1.5 Right:Pixel crop
これだけ開放ですが、後はすべてF=5.6です。






F=5.6 Right:Pixel crop
こちらもすばらしい。絞るとバックが整理できないので困りますが、それ以外の場合には絞ってもいい結果が得られます。
最後の写真はカラスが天授院の屋根をほじくっているところです。重要文化財の屋根に虫でも見つけたのでしょうか。


F=5.6 for all pictures
しぼったからといってコントラストが上がりすぎるわけではないので、いい感じです。ただ開放に慣れていると、背景の処理に苦労します。 まあ、そもそもF=5.6固定というのが写真整理の都合だけですので無理があるわけです。電子接点がないレンズの場合、絞り値は記録されませんので、 いろいろな絞り値を使うと後で整理するときに困るのです。さすがにズマレックスは絞り値に関係なくまともな写真が撮れると思います。 ゴーストが出やすいレンズの場合、絞るとゴーストがかえって目立つ場合があります。